(その1)の続きです。
さて、その1では、成長曲線について、ご説明いたしました。
この成長曲線を知っていると、経営をしていく上で、非常に役に立ちます。
例えば、
A商品は販売を開始してから、あっという間に、大量に売れるようになった。
→ブームが終息するのもとても早い可能性が高い。
このA商品のための大きな投資は回収できない可能性が高いので要注意。
次の商品の開発や販売の準備をはやめに行う必要あり。
B商品は販売当初お客様の反応が鈍かったが、すこしづつ着実に売上金額が増えつつある。
→比較的、商品寿命が長いと予測できる。
じっくり取り組もう。
この成長曲線は、会社の業績の推移にも当てはまるケースが多いようです。
したがって、急成長をした場合には、急降下の可能性も高いといえます。
長く続けるためには、成長のスピードをあえてゆっくりにすることが重要な場合もあるのです。
さて、その1でご紹介した「たまごっち」には、続きのお話があります。
1回目の大ブームから7年後、新たな「たまごっち」が発売となりました。
その際に、最も注意したことは何だったのでしょうか?
皆さんは何だとお考えでしょうか。
極力、広告やメディアの登場を控えて、露出を少なくすることだったそうです。
一気に売れて、一気に終わることを避けるためにそのようにしたのですが、結果、新しいたまごっちはかつてのブームのようにはならず、着実に売上を伸ばしているようです。
皆さんの商品や会社は、この成長曲線に当てはめるとどのようになるでしょうか。