決算書の見方(貸借対照表偏、その1)の続きです。まずはその1をご覧になっておられない方はまずはそちらをご覧ください。
「資産の部」>「負債の部」の場合は会社を閉めてもお金が残るということで問題はないのですが、「資産の部」<「負債の部」になる場合はお金が足りないということになります。
そうなると社長個人のお金を会社に投入しなければならない場合もあり得るということになります。
生命保険に加入する目的は様々ですが、この足りない部分を補填するという目的もあります。
さらに詳しく見ていきたいという方はもう少しお付き合いください。
・ すぐにお金になるもの、ならないものに分けて考える。
その1では、資産と負債という2区分だけでしたが、ここでは
資産をさらに2区分
A すぐお金になるもの
B すぐにはお金にならないもの
負債をさらに2区分
C すぐにお金で支払う予定のもの
D すぐには支払わなくてもいいもの に分けます。
A:現金、預金、定期預金、売掛金、棚卸資産(在庫)、受取手形など
B:建物、車両、工具器具備品、敷金など
C:買掛金、支払手形、短期借入金(1年以内に支払う予定の借入金)など
D:長期借入金、長期未払金など
さあ、それぞれの金額を出してみましょう。
A>Cの場合 当面、資金面はプラスとなります。Aが多ければ多いほどいいですよ。
A>Cの場合 資金不足です。資金繰りに注意いたしましょう。
A>C+Dの場合 まったく心配なし。理想的です。
いかがでしたか?
これだけ見てくれば、ポイントはつかめたはずだと思います。